イムノセイバーの実際
A. 大量の切片を処理する方法
1. パラフィンブロックを3μの厚さに薄切し、剥離防止用スライドガラスに貼付します。
(剥離防止用スライドガラスは、(株)松浪硝子工業のPLATINUMまたは、(株)武藤化学のNew Silane IIIが剥がれにくいので推奨します。特に乳腺、皮膚など)
2. 型どおり脱パラフィンを行います。
3. 3リットル用の電動ポット象印CD-WL30を用意します。
電動ポットにイムノセイバーを15mmL入れます。
蒸留水またはイオン交換水を3リットルラインまで注ぎ入れます。写真1
4. 電動ポットの電源をいれ沸騰させ、98℃の保温状態にします。 写真2
5.電動ポット内にスライドガラスを金属カゴのまま浸します。よく馴染ませます。 写真3
6. 電動ポットの蓋をし45分間保温状態で処理します。写真4
7.処理が終わったら直ちに金属カゴごと取りだし緩衝液中に入れます。写真5 写真6 冷却時間は不要です。
B.少量の切片を処理する方法new
1. 用意するもの1リットルの電気ポット象印CH-CD10(保温機能付き)、スライドガラス15枚用の金属カゴ。
2. 1リットルの電気ポットに蒸留水かイオン交換水でイムノセイバーを200倍希釈した溶液300mlを入れます。
3. 脱パラフィンしたスライドガラスを、金属カゴのまま1リットルの電気ポットに浸 します。このとき金属カゴは横に寝かします。よく馴染ませます。
4. 蓋をし電気ポットを通電させ50分間置きます。約5分で沸騰します。45分間保温状態で処理します。
5 賦活化が終わったら直ちに電気ポットから、金属カゴごとスライドガラスを取
だし、緩衝液中に入れます。 冷却時間は不要です。
6. 以後、免疫染色を行います。参考
注意 金属カゴの取っ手の部分が有ると、電気ポットの中に入りませんので、予めペンチなどで切り取って使用してください。
参考 この方法はHer2染色の温浴処理にも使用することができます。
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